ブレイクルーム
<コラム 2023.1.10>
新春商売繁盛とくればえべっさんですね
京都の恵美須神社の十日えびす祭りは12日までです。
『商売繁盛 笹もってこい』ですから笹を持って行きますか?
福笹に俵・枡 小判・大福帳 末広・鯛などの吉兆をつけてもらい
家に持ち帰って一年間神棚に飾っておくのですが「笹もって行け」ではないですね。
ここは疑問 一度調べてみますがご存知の方がいれば教えてください。
えびすさん えべっさん
これの言われはもとは京都えびす神社独自の祭礼であったえびす講です。
これが江戸時代初期になると日本全国に広がりをみせました。
その理由は呉服を中心とした京・近江の商人の渡り商いによります。
渡り商い人たちは江戸を中心に全国で商いをしていましたが
旧暦の9月20日の頃に京に戻りえびす神に旅の無事と商売繁盛のお礼参りをしていました。
この渡り商いの商人は年末・年始を故郷の京都や近江で過ごし
商いの準備をして1月の十日えびすに神社へお参りして
無事な商いと商売繁盛を祈願して旅に出向いたと言われています。
京都独自の風習であったものが渡り商いの商人たちにより全国に広がり
各地の風習と融合して今日行われる『えびす講』となったと言われています。
現在でも京都の呉服商をはじめ老舗の店などではこの風習を守り
家内にえびす神像を奉りえびす講参りをしています。
京都・えびす神社は西宮・戎神社、大阪・今宮神社と並んで『日本三大えびす』といわれ
えべっさんの名で親しまれています。
西宮神社では今日は3年ぶり福男選びで「開門神事福男選び」が行なわれました。
今年は22歳の大学生が「一番福」を取ったようです。
また西宮神社では「鯛みくじ」という期間限定のおみくじがあります。
背びれを下にピチピチ跳ねているような姿のおみくじです。
西宮神社にでおみくじを引くには地域性もあり皆さんはなかなか難しい。
そこでおみくじの薀蓄です。
おみくじの起源は色々あり、その1つが天智天皇がまだ皇太子の頃。
部下が反逆者であるかどうかを『ひねりぶみ』といって何枚かの紙に文字を書いて折り
ひねりこの1つを選んでくじ占いをして判断していたということが
天智天皇の日本書紀に書いてあります。
現在のように一般人がおみくじを引くようになったのは
中国の「天竺霊籤(てんじくれいくじ)」がルーツのようです
天海や弟子によって広められたのですが、元三大師が天海の夢に現れてお告をしたことから
「元三大師百籤」「観音籤」とよばれるようになり
そのため比叡山元三大師堂はおみくじ発祥の地とも言われています。
そこで運勢の順番大吉や吉や凶などみんなが知っているようなのもある中、
不思議な運勢のもあります。
大吉
吉
中吉
小吉
半吉
末吉
末小
吉
平
凶
小凶
半凶
末凶
大凶
がほとんどのおみくじです
神社にもよりますが『大大吉、大大凶』なんかもあったり
吉区未分、吉区未分末大吉、小区後吉凶後吉末大吉、向大吉、小凶後吉、後吉、凶後大吉吉凶未分末大吉、吉凶不分末吉、吉凶相半、吉凶相交、末吉吉凶相央…などがあります
京都の伏見稲荷大社では吉凶の種類は17種類もあるそうです
・大吉よりもいいもの大大吉(だいだいきち)大上吉(だいじょうきち)
・吉でも凶でもないもの平(たいら)
・これからの行動で吉にも凶にもなる吉凶未分(きっきょういまだわかれず)
未分(いまだわかれず)
・まだ分からないが後から良くなる吉凶未分末大吉(よしあしいまだわからずすえだいきち)
吉凶不分末吉(きちきょうわかたずすえきち)
・いいときもあれば悪いときもある(不安定)吉凶相交(きっきょうあいまじわる)
吉凶相半(きちきょうあいなかばす)吉凶相央(きちきょうあいなかばす)
吉凶相交末吉(きちきょうあいまじわりすえきち)
(今はいいときも悪いときもあるが後からは少し良くなる)
・これからいいことが起こる後吉(のちきち)向吉(むこうきち)向大吉(むかうだいきち)
末大吉(すえだいきち)
・悪いことの後にはいいことが起こる凶後吉(きょうのちきち)
凶後大吉(きょうのちだいきち)凶向吉(きょうむこうきち)凶変吉(きょうへんきち)
凶末吉(きょうすえきち)前凶後吉(まえきょうのちきち)
前凶後小吉(まえきょうのちしょうきち)小凶後吉(しょうきょうのちきち)
大凶末大吉(だいきょうすいえだいきち) ・大凶よりも悪いもの恐大恐白紙
御神籤を結ぶという風潮は江戸時代からで「縁を結ぶ」という意味で
境内の神木の枝に結ばれていました。
現在でも神や仏と縁を結ぶということで神木に結ばれます。
悪い御神籤を結ぶことにより凶が吉に転じるという説もあります
凶などの御神籤は利き手とは逆の手にもち、片手だけを使って結びます。
困難な行いを達成することによって凶が吉に転じるといわれています。
これが先ほど紹介した「困難を達成し修行をした」ということになります。
他には結び所へ結ぶというのも覚えておいてください。
神木に結ぶのは結び所がない場合のみです。
神木に御神籤が結んである光景を良く見る人もいますがあれは罰当たりと言われています。
木には漲る生命力のパワーがあります。
ですが御神籤を結ぶことにより生命力を借りて運を上げてしまうといわれたり
成長が止まってしまうからです。
おみくじには色々な種類がありますが鯛おみくじならぬ鯉おみくじもあります。
これは『広島・護国神社のおみくじ』もちろん広島カープの必勝祈願の神社です。
虎みくじは甲子園ライトスタンド場外の甲子園スサノオ神社
色々なおみくじを探してみるのも面白いかも知れませんね